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「前+関代 ~」の訳出。(その3の2)

[前回のあらすじ]「前置詞+関係代名詞 ~」を名詞にかけて訳す。前置詞を無視して訳すことが無理なら「前+関代 ~」(関係詞節)を言い換える必要がある。そのさいに関係詞節のまま考えるよりも「(名詞+)関係詞節」を「文」に変えたほうがわかりやすい(こちらの勝手な都合です(汗))。で、その「文」をどう言い換えればいいのか? 「前置詞 ~」の「~」(前置詞の目的語)を主語として言い換える場合が多い。「文」を「名詞+関係詞節」に戻して訳したときに、おそらくそれでうまくいくことが多いから。主語にするといっても「受動態+by ~」を能動態にするなら簡単だけど、実際にはそれほど甘くないことが多い。(終わり)

以下、「文」(元「名+『前+関代 ~』」)をどうやって言い換えるか、という話の続きです。「文」の構成(構造)をどう変えればいいか。もう1つ別の方法について見てみる。



自分でも理由はよくわからないけど、たぶん「前+関代 ~」の訳し方に興味を持ったきっかけは、学生時代から「自分、「~するさいの名詞」と訳してしまうことが多いな」と思っていたのと、何年前だったか、竹岡広信『大学受験のための英文熟考 上』(旺文社、2007.9)を読んだのと、あと3、4年くらい前に登木健司『英文読解が戦略的にできる本』(中経出版、2014.5)を読んだことーーあたりにあると思う。

著者のオリジナルかどうかは私にはわからないけど、『英文読解が戦略的にできる本』には「「前置詞+which[whom]」の訳し方」として次のことが書かれている(p. 126。数字は原文では丸囲みのもの。以下同様です)。

(1) S’ V’をwhen S’ V’「S’ V’するときに」のように訳す
(2) 前置詞を動詞(V”)のように訳す
(3) 後ろから先行詞にかけて訳す/「S’ V’するときにV”する先行詞」

名詞にかけて訳すなら(3)は当たり前かもしれない。(1)と(2)はどういうことなのか? the rule on which we liveを具体例として次のように書かれている(p. 127、the ruleが先行詞、onが前置詞、we liveがS’ V’)。

(1) S’ V’( = we live)をwhen S’ V’のように訳す
 →「我々が生きるときに」
(2) 前置詞( = on)を動詞のように訳す
 →「頼りにする,土台にする,基盤にする」
(3) 後ろから先行詞( = the rules)にかけて訳す
 →「我々が生きるときに頼りにするルール」

(1)と(2)をまとめてしまえば「前置詞を動詞化 & 残り部分をwhen-節化!」という感じになるかと思う。



で、この方法はいったい何だろう? と。これもやっぱり「文」に変えて考えたほうがわかりやすいかもしれない。

 the rule on which we live(名詞+関係詞節)
 我々が生きるときに 頼りにする ルール
→we live on the rule(「文」)
 我々は 生きるときに (我々は)そのルールを頼りにする

「文」のほうでいえば、前置詞のonが動詞化されているだけでなく、「前置詞 ~」(前置詞句)のon the rule全体は「文」化している。正確にいえば「文」ではなくて「我々は生きるときに(we live)」に対する「主節」になっている。「前置詞 ~」(前置詞句)の「主節」化。

 we live / on the rule
 主文 / 従属句 (単文)
→従属節 / 主節 (複文)
 我々は 生きるときに /(我々は)そのルールを頼りにする

主従関係が逆転して、なおかつ単文から複文に変わっている(「従属句」とはあまり言わないかもしれないけど)。



いま前置詞句(副詞句)を文末に置いたのは私だけど(文頭でもよかったかもしれない)、この語順でいえば、これは「句または節の前で切って訳す」という訳し方がされているといえる。『英文解釈教室』の(4)の訳し方、すなわち、

I know a boy whose father is very rich.
私はある少年を知っているが,彼の父は金持ちだ.(=(4))

という訳し方も「句または節の前で切って訳す」方法だった。同じ文末にある句・節といっても、種類があるので、ひと括りにはしないほうがいいかもしれないけど。

句または節の前で切って訳す
・主文 / 前置詞句(形容詞句 or 副詞句)
・主文 / 準動詞句(名詞句 or 形容詞句 or 副詞句)
・主節 / 接続詞節(名詞節 or 形容詞節 or 副詞節)
・主節 / wh-節(名詞節 or 形容詞節 or 副詞節)

(4)のwh-節は関係詞節で、形容詞節。上のon the rule(前置詞句)は、名詞を修飾する形容詞句ではなくて動詞(live)を修飾している副詞句。なので、けっこう違う。ただ、面白いと思うのは「前+関代 ~」の節を訳し上げる方法の中に、句を訳し下す方法が含まれている、ということ

「前+関代 ~」を訳す場合だけでなく、大学入試で「主文+前置詞句(副詞句)」を前から訳していいのか? と思ってしまうけど、その疑問への答えは、(4)のそれと共通する部分があると思う。大学受験はともかく、意味的な中心が前置詞句の側にある場合、訳として自然になるのではないか(『英文解釈教室』の(4)の説明参照です)。



この方法で実際に訳してみたり、参考書の訳し方を観察したりしてみると、前置詞以外の残りの部分は「~するとき(に)」だけでなく「~するのに」「~するために」や「~するときの」「~するための」のほうがいい場合もあるようだし、例えばwe liveなら「我々の生活[人生]の」のように「名詞+の」とすることもできるようだ。「when-節」と言うより漠然と「修飾語」と言いたくなる(いま「修飾語」には句、節も含める)。「when-節化」よりも「修飾語化」。一方、前置詞のところも、たんなる動詞だけでなく「名詞+となる」になることもある。でも「動詞化」はそのままでいいと思う。

 ~するとき(に) ーする
 ~するのに[ために] ーする
 ~するときの[ための] 名詞+となる
 ~する 名詞+となる
 …

細かい話だけど、「我々の生活の」のような場合は「前置詞 ~」(前置詞句)は「主節化(される)」とは言えなくて「主文化(される)」と言わなくてはいけなくなる。「複文化」でもなくて「単文」のまま。

 前置詞の動詞化&残り部分の修飾語化
=前置詞句の主節/主文化


ただ、これも「動詞化」と同じで、面倒なので「主節化」とだけ言えばいいかもしれない。あ、いま2つをイコールでつないでしまったけど、「前置詞句の主節化」と言っただけで、自然と「前置詞の動詞化」と「残り部分の従属節化」が含まれてくる、と考えるのはちょっと虫のいい話かもしれない。うーん。



ところで、前置詞を動詞に変えると言ったとき、その動詞は自動詞なのか? 他動詞なのか? ーー前置詞には目的語があるので、その前置詞を動詞に変えるのだから、他動詞に決まっているでしょ! と思うかもしれないけど、そんなことはなくて。上のonの例では「頼りにする」「土台にする」「基盤にする」という3つの動詞(と呼んでよければだけど)の候補が挙げられていて、それらはすべて他動詞。

 the rule on which we live
→we live on the rule
 我々は生きるときに(我々は)そのルールを頼りにする

「~を頼りにする」は「~を頼る」とほとんど同じ意味?

でも、実際には自動詞が使われることが多いと思う。なぜかといえば(「文」でいえば)単文を単文のまま言い換える場合と同じく、たぶん、この複文で言い換える場合でも、前置詞の目的語が主語とされやすいから。

前置詞の目的語を目的語として(ややこしいな)「前置詞 ~」を主節化できる場合は、主語として主節化できることが多いと思う。上の例よりももっとわかりやすい例でいえば(江川泰一郎『英文法解説ー改訂三版ー』金子書房、1991.6、p. 82より)、

 The knife (which) we cut the meat with is very sharp.  肉を切るのに使っている包丁はよく切れます。

という文。主語になっている箇所(isの前まで)でいえば、

 the knife (which) we cut the meat with(名詞+関係詞節)
→we cut the meat with the knife(「文」)
 私たちはその包丁で肉を切っている (直訳)

前置詞のwithを動詞化して「前置詞 ~」のwith the knifeを主節化して訳すと、

 私たちは肉を切るとき その包丁を使う(cf. we use the knife)
→私たちが肉を切るとき 使う包丁
 私たちは肉を切るとき その包丁を道具にする
→私たちが肉を切るとき(の)道具にする包丁
 私たちが肉を切るとき その包丁が使われる(cf. the knife is used)
→私たちが肉を切るとき 使われる包丁
 私たちが肉を切るとき その包丁は道具となる
→私たちが肉を切るとき(の)道具となる包丁

という感じ。「道具に[と]する」「道具と[に]なる」はちょっと不自然かな…。

逆は言えないというか、前置詞の目的語を主語としてしか前置詞句を主節化できない場合がある(多い?)。前置詞の動詞化で、よく「名詞+となる」が出てくるのは、おそらく前置詞の目的語を主語として前置詞句を「文」に変えようとするから。「名詞+となる」を自動詞とはあまり言いたくないけど。



この訳し方のいちばん難しい点は、前置詞をうまく動詞化できるか、使われている前置詞に対して適切な動詞が見つかるか、だと思う。もちろん、例えば「道具」を表すwith(~を使って)なら「使う」と、群前置詞だけど「~に従って」という意味のaccording toなら「従う」と簡単に動詞化できるケースはある。「~に基づいて」という意味のonなら「基づく」とか。でも、すぐに動詞化できないケースは多いと思う。

そんなときは、とりあえず「名詞+となる」に絞って、「名詞+となる」となる名詞をあれこれと検討してみる、というのも1つの手かもしれない。具体的には「原因」を表しているfromなら「原因(となる)」が使えるのではないか、とか。英和辞典を引くと「原因」みたいな、前置詞が表す言葉(漢字2文字が多い)がいくつか載っているので、使えるものはないかと探してみるのもいいと思う(辞書が持ち込めない試験では無理だろうけど)。あと、和語(漢語ではなくて)やちょっと比喩的な名詞も候補として挙げてみるといいかもしれない。

和語というのは、例えばwe live on the ruleのonに対してなら「拠り所(よりどころ)」とか。「ちょっと比喩的な名詞」というのは、例えば『英文塾考 上』ではthroughに対して「フィルター(となる)」が、inに対して「舞台(となった)」や「温床(となっている)」が使われている。inに対しては、ほかにも「土壌(となる)」や「枠組み(となる)」なども検討されている。あと、これはネットで見かけたのだけど、fromに対して「バネ(となる)」とか。([追記]伊藤和夫『英語長文読解教室』には「となる」ではなくて「である」だけど、out ofに対して「親(である)」が使われている。p. 225、著者の訳ではなくて引用されているもの。)



話がだいぶとっちらかっている(泣)。まだ大事なことが何点か。最近はあまりないかもしれないけど、高校生や大学受験生のときに、前置詞句と接続詞節(従属接続詞節)を相互に書き換えたことがある人も多いかもしれない。なので(?)なぜ「主従関係を逆転させて」複文化しないといけないのか、という疑問が出てくるかもしれない。前置詞句をそのまま従属節にして、ただ複文化すればいいのでは? と。それがダメな理由もやってみるとすぐにわかる。同じ例でいえば、

 the knife (which) we cut the meat with(名詞+関係詞節)
→we cut the meat with the knife(「文」)

前置詞句のwith the knifeを、主節ではなくてただ節に変えれば従属節になるわけだけど、

 その包丁を使って 私たちは肉を切る
→使って 私たちが肉を切る包丁 ?
 私たちはその包丁を使って 肉を切る
→私たちが使って 肉を切る包丁 ?

「名詞+関係詞節」に戻した場合(=「その包丁を」を「を」をとって後ろに回した場合)日本語としてちょっと不自然になる。これは「使って」の「使う」という動詞が“情報不足”だからだと思う。前置詞句を主節化した場合、同じ動詞に残りの部分が従属節(修飾語)として乗せられるので、その問題は起きない。

「情報不足」というのは、もう少し具体的にいえば、

 私はその人と海に行った
→私が海に行った人 ?

「と」という日本語の助詞の問題もあると思うけど、「行く」という動詞が情報不足なのだと思う。「私が」と「海に」は付いているけど。「一緒に」を足せばよくなる。「私が海に一緒に行った人」。 一方、

 私たちはその会社と協力した
→私たちが協力した会社

これがOKなのはたぶん、助詞が「と」で、動詞が情報量の足りている「協力する」だから。

話を戻して。上では「その包丁を」という目的語になっている例を挙げたけど、主語(「~が/は」)になっている場合でも同じ。「前+関代 ~」の訳し方では(「文」に変えた状態でいえば)前置詞の目的語を主語にして言い換えることが多いけど、それで(それだけで)うまくいくとは限らない、ことにちょっと注意。



前置詞句を主節化すると時制が困る。例えば、

 the knife (which) he cut the meat with ※cutは過去形。
→he cut the meat with the knife

従属節と主節をそれぞれ過去にするか現在にするかで、4通りの可能性がある。

 彼が肉を切っとき その包丁を使う (過去+現在)
→彼が肉を切っとき 使う包丁
 彼が肉を切っとき その包丁を使っ (過去+過去)
→彼が肉を切っとき 使っ包丁
 彼が肉を切るとき その包丁を使う (現在+現在)
→彼が肉を切るとき 使う包丁
 彼が肉を切るとき その包丁を使っ (現在+過去)
→彼が肉を切るとき 使っ包丁

個人的にはいちばん下のものがいいと思う。すなわち、従属節の時制を主節の側に“移す”訳し方。ただし、関係詞節はそもそも従属節なので、時制の一致で過去形になっていることもあるので注意です。

これは時制にかぎらず助動詞や否定語、文修飾の副詞などもにも言える。主節(元・前置詞句)の側に移したほうがいいと思う。例えば、これは検索しているとよく見かける英語とその訳だけど、

 a condition without which democracy cannot exist
 民主主義が存在するのに 不可欠な 条件

「(名詞+)without which ... cannot ~」は「~するのに 不可欠な(名詞)」と訳すといいみたいで、まるごと覚えてしまったほうが早いかもしれないけど、理屈をいえば、

 a condition without which democracy cannot exist(名詞+関係詞節)
→democracy cannot exist without a condition(「文」)

この「文」の直訳は「ある条件がなければ 民主主義は存在しえない」となるけど、これが使えない(「ある条件が」と主語になっているのに!)。で、例えば次のように言い換えることに。

 民主主義が存在するのに ある条件が不可欠だ
→民主主義が存在するのに 不可欠な条件

前置詞句のwithout ~を主節化しただけでなく、残りの部分(従属節化された部分)から、cannot=助動詞+否定語の意味を主節の側に移している。ちょっと微妙かもしれないけど、「不可欠」の「不」がnot、「可」がcan。あと、前置詞のwithoutが動詞化されて(?)「欠」。別に「(ある条件を)欠かすことができない」でもいいよね。

時制の場合はごまかし(?)がきくけど、助動詞や否定語の場合は主節の側に移さないとダメかもしれない。



最後に『英文塾考 上』に載っている次の文について。

 The woman behind whom I was sitting was wearing a big hat, so I couldn't see anything. (p. 50)
(「訳例 私の前に座った女性が大きな帽子を被っていたので何も見えなかった。」p. 51)

behind ~の辞書的な訳語は「~の後ろに」で、「~の」なので、behind whomは「whose+名詞」と同じ問題が生じる予感が?(whoseの話から始めている『英文解釈教室』はやっぱり慧眼というか)。それはそれとして、「前置詞句の主節化」(「前置詞の動詞化&残りの修飾語化」)で訳せばいいと思う。

 the woman behind whom I was sitting
→I was sitting behind the woman

前置詞behindの目的語であるthe womanを目的語のまま、前置詞句behind the womanを主節化して訳すと、例えば、

 私は座っているとき(私は)その女性の後ろにいた
→私が座っているとき 後ろにいた女性 ?

使えないことがわかる。なので、the womanを主語として訳すと、

 私は座っているとき その女性は(私の)前にいた
→私が座っているとき(私の)前にいた女性

うまくいくことがわかる。目的語ではダメで、主語ではOKなケース。(進行の意味は従属節に残して、過去だけ主節に移した。あと、上の例なら女性も座っていることが明らかだから「私の前に座った女性」と訳してもいいよね。逆に「私の前に座った女性」といえばこの文全体の日本語訳から、私も座っていることは明らか。)



[まとめ]「前置詞+関係代名詞 ~」の「前置詞を動詞に&残りを修飾語に」という訳し方について。「名詞+『前置詞+関係代名詞 ~』」を1つの「文」に変えた状態でいえば、

・これは「文」の言い換えである。
・これは前置詞句の主節化である。主従関係を逆にした複文化である。
(・前置詞句をそのまま従属節化したのではうまくいかない。うまくいく場合もあるけど。)
・これは「主文+前置詞句」を前から訳すことである(訳し下し)。
・そのさい前置詞の目的語を主語とする場合が多い。単文のまま言い換える場合と同じ。
・前置詞をうまく動詞に変えるのが難しい。「名詞+となる」となる名詞を探すなどするといい。←機械的にいかない点。
・時制や否定語、助動詞などは新・主節の側に移す。←注意点。
・結局、訳は「~するとき[のに]ーする」「~するとき[ため](の)名詞+となる」となることが多い。



[補足(~2018.09.16)]
・準動詞(句)と同様、前置詞(句)にも「意味上の主語」があるという考え方がある(刀祢雅彦『前置詞がわかれば英語がわかる』ジャパンタイムズ、2005.12を参照です)。前置詞句を、前置詞の目的語を目的語として主節化する場合には役に立つかもしれない。前置詞の目的語を主語として主節化する場合、結局、自然と(?)消えてしまう(あるいは消してしまう)ので、あまり役に立たないかもしれない。「意味上の主語」の具体例としては、

we live on the rule

なら、on(あるいはon the rule)の「意味上の主語」はーーwe? それともwe live? 後者のほうがいいような気がするけど、よくわからない(泣)。

I was sitting behind the woman

なら、behind (the woman)の「意味上の主語」はIでいいと思う(「私はその女性の後ろにいる」)。

・「cannot ~ without —」を「~するのに ーが不可欠だ」と訳してもいいのは、数学などでいう「対偶」を利用している、とも言える(「対偶」を知らない場合はGoogle先生に聞いてください)。その場合「must ~ (in order) to — 」を「~しなければーできない」と訳していいのと同じ。(あと、Where there's smoke, there's fire.を「火のないところに煙は立たない」と訳していいのとも同じ。)

・「主文+前置詞句」の訳し方で、「前置詞句を主節化する」と言えば「残りの部分(=主文)を従属節化する」は言わずもがな、か? という話で思い出したけど、無生物主語などの文で「主語を副詞的に訳す」と言えば、同時に「目的語を主語にして訳す」ことが多い。(主語と副詞では前者は「働き」、後者は品詞なので、個人的には副詞ではなくて「副詞的修飾語」などと言いたいけど、今はしかたがない。)

・今さらすぎるけど、「訳し上げ(あげ)」は「訳し上げ(あげ)」でいいと思うけど、その逆は何といえばいいの? 「訳し下げ(さげ)」「訳し下し(くだし)」「訳し下(ろ)し(おろし)」…ど、どれ?(泣)。「訳し下ろし」で検索すると村上春樹とかが出てきちゃう(翻訳家が出す本の話じゃなくて!)。もともと英語ではなくて漢文の言葉なのかな? 左右ではなくて上下だもんね(?)。意味的に「さげる」と「おろす」はおかしい気がするので、今回は「訳し下す(くだす)」で統一した。

・曖昧な(?)言葉といえば、「どこどこで切って訳す」と言うときの「切る」とはどういうことか、についても、もう少しよく考えてみたい。あと「文脈」という言葉も、どうもいいかげんに使ってしまうので、ある程度定義して、もう少し限定的に使いたい。
 

by ryuto_meisou | 2018-09-10 03:00 | 読解・和訳 | Comments(0)

基本的に自分用の英語学習ブログです。それ以外のことはあまり書いていません。


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